2009年01月18日
フィリップ・アリエ来日ワイン会

1月16日(金)に、フランス・ロワールのワインの造り手である
フィリップ・アリエ氏と奥様のクロードさんがいらっしゃいました。
私たちが直輸入するワインの中でも、希少価値の高いワインの一つです。
ロワールと言うと、フランスのワイン生産地の中では北の地方です。
日本でも、寒い地方ではリンゴが採れて、温かい地方ではパイナップル
マンゴーなどが採れます。北の地方の方が酸の乗ったぶどうになり
甘味や濃い味わいが作りづらいのがお分かりになると思います。
しかし、彼の作るワインは全く違い、素晴らしい濃さと凝縮した旨味が たっぷりです。
それは彼のぶどうの造り方にあるのです。
農薬・化学肥料は使わない。
一つのぶどうの株から採る量を抑え、ぶどう一房一房に旨味を凝縮させる。
土壌のよさを生かす。
当たり前じゃん!と思う方もいらっしゃると思います。
しかし、たくさんのワインを造ろうとするとこの方法はかなり効率が悪いのです。
彼は『美味しいワインを皆さんに飲んで欲しいから』
というシンプルな信念で造っています。
樹齢50年のぶどうの樹を大切に育て、大地に眠る何億年の記憶をぶどうに
呼び起こす作業を、日々淡々とやっています。
この土地、この人からしか出来ないワインを造っています。
彼の造るワインはフランス国内でも引っ張りだこで、しかもヨーロッパ、アメリカ
からもオファーが来ます。しかし、なかなか買うことが出来ないんです。
今回のワイン会に、伊藤先生(クラブ・パッション・ドゥ・ヴァン、エノコネクション)が
ご一緒してくださり、フランスのワインの造り手の様々な現状をお話くださいました。
彼のようなワインを造る人ばかりではない、ナンちゃってワインの話に列席した方々も
驚いていました。
さらに、『このワイン、パリでも手に入らないんだよね』 の言葉に

そして、飲んで納得。06のワイン3種類を飲んでいただきましたが、
それぞれの畑の特性がしっかりワインに表れています。こうやって比較
すると、その違いに驚くほどよく分かるものです。
彼らの人柄も本当に素敵。チャーミングな奥様は、一緒になって畑仕事を
されます。以外にこのような奥様もフランスで少ないそうです。
彼女が、05の『コトー・ド・ノワレ』が素晴らしい出来だったので(フィリップ曰く
彼のワイン造り人生で最高の出来だそうです)、あまり売りたくない!!
と思うほど彼のワインのファンなんです。(愛だなぁ~

だけど、日本に一番多く輸出してくれたそうですよ。(といっても、モチヅキに
あと2ケースしかありませんが…)それも、彼がまださほど有名でなかったころから
ずっとお付き合いしているからだそうです。10年来の交流を大切にしてくれる。
とっても嬉しい気持ちです。
このようなワインを皆様にご紹介できることを改めて感謝した一日でした。
決して安いワインではないのですが、何かの記念日に皆様に是非飲んで
いただきたい素晴らしいワインです。
フィリップアリエ
シノン カベルネ・フラン100%
キュヴェ・トラディッション06 ¥3700
ヴィエイユ・ヴィーニュ06 ¥4500
リュイスリー06 ¥5500
リュイスリー05 ¥6000
コトー・ド・ノワレ06 ¥6500
コトー・ド・ノワレ05 ¥7000
いずれも本数は極少です。
Posted by Vin長(ヴァンちょう) at 17:51│Comments(2)
│ワイン
この記事へのコメント
NZの我が家にはブドウの木が生えています。ワインのことはいろいろ学んできたけど,ブドウの育て方自体をよく知らないので,これも楽しい勉強です。
というわけで日本に着きました。火曜日の夜におじゃまするかも…(コースターの納品はありませんが)
というわけで日本に着きました。火曜日の夜におじゃまするかも…(コースターの納品はありませんが)
Posted by きじばと at 2009年01月19日 18:59
お忙しい??
この前車で忙しそうに走ってるのを見かけました。
今夜はよろしく^^ ポチ嫁
この前車で忙しそうに走ってるのを見かけました。
今夜はよろしく^^ ポチ嫁
Posted by ナポレオン・ポッチー
at 2009年01月30日 14:37
